今朝、ヘナする(白髪を染める)ために、「汚れてもいい」ひもブラをつけてみたら、
いきなり初心に還った気がしました。
ひもブラが形になった初めの頃、使い古しのバンダナで試作したものです。
ヨレヨレのハンカチ(バンダナ)にあり合わせのひもを結んだだけで、
今、作っているものと比べたら本当にカジュアルな代物なんですが、
それでも、身につけると同じような「力」を発揮している感じ。
「原型」っていうのかな… そんなことに、改めて感動しました。
「胸が耕される感じ」とでも言いましょうか、
ひもブラが作る「空間」の中に、胸部全体が立体的に包まれると、
今までビクともしなかった、錆びついて硬く閉じていた水門が自然に開かれて、
乾ききって硬くなっていた荒野へ水が流れ込み、
だんだん潤されて、ふわっとした柔らかさを取り戻していくような感覚。
つけ始めてから数日間、手足の先がじんじん痺れるような感覚がしていたのですが
(どうかなったのかと不安になるくらい💦)、
あれは、血流の乏しかったところに勢いよく流れ込んできた血が、
「巡る」感じだったんだと思います。
そして、胸が、さらにその周辺の部分が、巡る血液に満たされて、
だんだん「ふわっと」してきました。(あくまでも個人の経験・感覚ですが)
特に不便を感じないで日常を送れていれば、
「自分のこんなところがカチカチに固まっている」なんて、気づかずに過ごしてしまうのが普通なのでしょうけれど、
実際に潤ってみて初めて、「ああ、ここがこんなに制限されていたんだなあ」って、気づく。
ひもブラをつけ始めたある日、
左胸の感覚が「あれ?ある」って突然思えたことがあって、
10年前に、乳がんの生検で胸を切ったことを思い出しました。
(上の写真は、その頃書いたブログです。クリックするとブログに飛べます。)
子供の頃からずっと病気知らずだったから、
身体を「切るよ」と宣告されたことは、かなりのショックでした。
しかも、胸。
それまでは、がむしゃらに、若さと体力に任せて
勢いで、やりたいと思ったことをがむしゃらに、
「頑張って」やってきた感じだったけれど、
そこで突然、一つのストップがかけられたというか。
今思えば、私がメインにしている施術方法(手当て、ハンズオンプロセス)に目を向けるきっかけになった出来事でしたが、
突然受けたショックの大きさに心が引き裂かれそうになって、
無意識に自分の「胸」…奥深くの大切なもの、ハート…を過度に守ろうとする意識も、
その時、生まれていたのかもしれません。
そんなことから10年間、「フリーズ」していた感覚が、「開いた」。
必要なだけの血液が供給される状態になると、
本当に、感覚…身体って、活き活きと蘇ってくるんだな!!
そして心… ある部分の感情も!?
偶然作ったひもブラをつけた時、
そんなことを実感できて、とてもとても嬉しかったのです。
そして、いろんな「色」が、私の中に入ってきました。
見えていたのに、受け取れていなかったことが
たくさんあったんだなあ!って、不思議がりながら、
なんだか今までより、何をするでもないのに、
とても楽しい気分で過ごせるようになってきたのです。
これは、個人的な体験の範囲のことですが、
色々な個別な条件のもと、個体差はあれども、
人間にとって基本的な「身体の自然」は、共通するものがあると思うんですよね。
「胸が開くって、どんな感じかな?」って興味を持っていただける方がいらしたら、
この「ひもブラ」は、そういうことを体感したり、意識し始めたりする
一つのきっかけになり得るものなのでは、と思うのです。
感じ方には個人差はあると思いますが、
今製作しているバージョンではふんわりと肌触りのいい国産ダブルガーゼ を使っていますし、
「締め付けなくてつけ心地がいい」のは確かですよ😊
「楽なひもブラ」、いつでもこちらのショップでご覧いただけます🌿